次世代のビジネス
起業を成功させるには、「時流を捉える」という観点も必要です。
つまり、これから成長していく産業や業界の波に乗るということです。
たとえ、その業界で直接ビジネスをすることがなくても、次世代のテクノロジーやビジネスについて知っておくことはとても重要です。
ここでは、次世代のビジネスに関連するテーマにはどのようなものがあるのか簡単に見ていきましょう。
注目の次世代ビジネス関連の4テーマ
AI
次世代ビジネスの筆頭に挙げられるのは、
「AI(Artificial Intelligence:人工知能)」を活用したビジネスです。
近年のAI技術の進化によって、ビッグデータと言われる膨大なデータを解析することが可能となり、様々な新ビジネスやサービスが生まれつつあります。
最近では、
- AIによる資産運用サポートのサービス
- AIが会議の音声を認識・分析して、議事録を作成してくれるWebサービス
- 学習記録から最適な教材をカスタマイズしてくれる学習支援サービス
など、その活用分野は日に日に広がっています。
IoT
また、AI技術と連動する形で、
「IoT(Internet of Things :モノのインターネット)」の分野も急速に市場を拡大しています。
パソコンやスマートフォンなどの通信機器に限らず、家電や自動車、洋服や靴に至るまで、私たちの身の回りにある様々なモノにインターネットにつながる時代。
現在使っている家電を簡単に「スマート家電」に変えて、スマートスピーカーで操作できるようにする技術を持つベンチャー企業も出てきました。
そうしたモノの遠隔操作はもちろんのこと、モノに搭載された多種多様なセンサーを通じて吸い上げられたデータを活用して、ユーザー1人1人に合わせた高度なサービスを提供できるようになりつつあります。
様々なモノ・サービスが「スマート化」していく未来が近づいています。
5G
さらに、2020年代に日本でも商用サービスが開始される次世代通信規格「5G」の普及も、新ビジネスの誕生を加速させるでしょう。
5Gは、現在の通信規格である4Gと比べても圧倒的な超高速・大容量・低遅延の通信が可能です。
そのため、上記のIoTのインフラになるのはもちろんのこと、動画配信サービスや遠隔医療、ロボット、そして、「VR(Virtual Reality:仮想現実)」や「AR(Augmented Reality:拡張現実)」の技術の活用もさらに広がっていくことが予想されます。
サブスクリプション
次世代のビジネスモデルという観点では、「サブスクリプションモデル」も注目されています。
サブスクリプションモデルとは、NetflixやSpotifyなどの動画・音楽配信サービスに見られるような、「定額料金でサービスが使い放題になる継続課金モデル」です。
こうした課金モデルが出てきた背景には、「所有から利用へ」と言われるような人々の消費スタイルの変化があります。
最近では、デジタルコンテンツだけでなく、家具や自動車、洋服、コスメなどのリアルなモノに到るまで、定額でレンタル・利用し放題のサービスが誕生しています。
以上にざっと挙げたもの以外にも、様々な次世代ビジネスに関連するテーマがあります。
常に未来へのアンテナを張っておくことで、事業のアイデアも広がっていくはずです。