スタートアップ企業とは
最近は「スタートアップ」と言われる企業が増えています。
「そもそも、ベンチャー企業とスタートアップ企業って何が違うの?」と疑問に思われている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、最近注目されている「スタートアップ企業」について見ていきたいと思います。
ベンチャー企業について
スタートアップ企業とは?
「スタートアップ(startup)」という英単語は、もともと「操業開始/行動開始」という意味で、起業の聖地とも言われるアメリカのシリコンバレーが発祥の言葉です。
しかし、スタートアップは単なる「起業したての新しい会社」を指すものではありません。
一言で言うならば、スタートアップとは、
「革新的なビジネスモデルの開発によって、短期間で急激な成長とエグジットを達成することを目的とした新興企業」のことです。
スタートアップ企業では、今までにないイノベーションを起こすことで、「Jカーブ」とも呼ばれる加速度的な成長曲線を描いて、新しい市場をつくりあげてしまうこと目標としています。
上場やバイアウト(売却)などのエグジットを短期間で果たすことを強く意識しているのも特徴です。
その分、チームも少数精鋭で小回りの利く組織編制になっており、有望なスタートアップになると、ベンチャーキャピタルなどから多額の資金調達をしています。
スタートアップとベンチャーの違いは、実は明確に定義されておらず、境界が曖昧な部分もありますが、スタートアップのほうがより強く「成長スピードとエグジット」にフォーカスしていると考えればいいでしょう。
成功したスタートアップ企業
では、これまでに成功したスタートアップ企業はどのような企業があるのでしょうか?
代表的な企業として、アメリカではFacebook、Twitter、Instagram、Uber、日本ではメルカリなどが筆頭に挙げられるでしょう。
たとえば、日本でも多くのユーザーがいる「Instagram」は、2010年の起業と同時に資金調達をし、7か月後にサービスをローンチ。
その約2年後にはFacebookに10億ドルの価格で買収されるという圧倒的なスピードで成長した企業です。
世界でスマホを通じた配車サービスを提供している「Uber」も、2010年に創業後、わずか5年で企業価値が約5兆円、世界58か国300都市で展開するサービスへと急激に拡大しました。
フリマアプリのサービスを提供している「メルカリ」は2013年に日本で創業されています。
アプリリリースから半年で約100万ダウンロードを達成し、その後も拡大を続け、創業5年目の2018年に東証マザーズに上場しています。
このように、成功すれば信じられないような勢いで成長するのがスタートアップの特徴です。
このような急激な成長ができる背景には、スムーズな資金調達力や、顧客の課題やニーズを解決する斬新なビジネスアイデア、そしてそれらを可能にするデジタル技術・ソフトウェア開発力などがあります。
現在では、スタートアップのコミュニティや勉強会なども数多く開催されていますので、興味がある方はぜひ一度足を運んでみることをおススメします。