2000年代に入ってからIT起業家が数多く出現したことでベンチャーブームが起こりました。

起業を志す若者はベンチャー企業で実力をつけるべき?

ベンチャー企業の実態

 

今や就職・転職の対象としても人気になっているベンチャー企業。
「安定した大企業よりもベンチャー企業で自分の実力を高めていきたい」という若者も増えているといいます。

 

ここでは、ベンチャー企業の実態について見ていきたいと思います。

 

 

ベンチャー企業とは?

ベンチャー企業のイメージ

そもそもベンチャー企業とは、どのような企業のことを言うのでしょうか?

 

「ベンチャー企業」という言葉自体は、「ベンチャー(venture)」という単語が「冒険」を意味することから、日本人が創りだした和製英語です。

 

ベンチャー企業の明確な基準や定義はありませんが、
「新しいサービスや技術を武器として、大企業ではできないような、革新的な事業を展開する中小企業」といった意味合いで使われることが多いです。

 

日本でのベンチャーブームは、2000年代に入ってから、「ホリエモン」こと堀江貴文氏などに代表されるようなIT起業家が数多く出現したことによって起こりました。

 

 

ベンチャーの実態

 

今や就職先や転職先としても人気のあるベンチャー企業ですが、その実態はどのようなものなのでしょうか?

 

ポジティブな面

ベンチャーに人が集まる理由として、大企業と比べて組織がフラットで、経営者との距離が近いことや、仕事のスピード感、会社の成長を肌で感じられる、などが挙げられるでしょう。
また、実力主義・成果主義で、大企業と比べると1人1人の裁量や責任が大きい傾向があるので、やりがいや自己成長を感じられるといった面もあります。

 

ベンチャー企業で様々な経験を積んで短期間で自己成長を果たし、その後自分で起業するような人たちも数多くいますね。

 

ネガティブな面

ただ、ベンチャーはポジティブな側面だけではありません。

 

大企業のように資金や人材が豊富ではないので、「ハードワーク」が基本であり、定時や休日などのワークライフバランスの概念はないことが多いです。
社内の教育体制・マニュアル、労務管理や福利厚生も十分でないのが普通で、そうした環境に耐えられずやめてしまう人も少なからずいます。

 

ただ、これらをネガティブな面として捉えるかどうかは人それぞれで、むしろ「だからこそ面白い」と考えることもできるので、そういう人はベンチャー向きとも言えるでしょう。
ただ実際に、本当の意味での「ブラック企業」と言われるところもあるので注意が必要です。

 

 

ベンチャー企業の成功率は?

確率を表すサイコロ

ベンチャー企業などの新しい企業の成功率については様々な統計があるため、正確な確率を知るのは難しいのが正直なところです。

 

参考までに、2006年の中小企業白書によれば、新しい会社が生き残る割合(生存率)は「1年後:79.6%、5年後:52.7%、10年後:35.9%」となっています。
起業から5年後には約半数の会社が廃業・倒産しているので、ベンチャーの起業・経営はそう甘くないのは確かです。

 

ただ、あくまでこれは統計にしかすぎません。
ベンチャーの失敗の事例には様々な教訓があるので、自分なりにそうした教訓を勉強しておくことで、失敗のリスクを低くしていくことは十分可能だと言えるでしょう。

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